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着物クリーニングは毎回出すべき?頻度やタイミングの目安を解説!

大切な着物はきちんとクリーニングに出してお手入れしたいですよね。

しかし、毎回クリーニングに出すとお金の心配が…という方も多いでしょう。

頻繁にクリーニングして着物を傷めてしまうのも避けたいですよね。

着物はどれくらいに頻度でクリーニングするべきなのでしょうか。

頻度の目安や、出すタイミングがわかれば、もう迷うことはありません。

そこで今回の記事では、着物クリーニングの頻度やタイミングの目安を解説したいと思います。

着物クリーニングの目安は、「着物の状態」「また着るか」で判断すると良いでしょう。

3つのタイミングを解説しながら、正しくクリーニングする頻度を考えます。

クリーニングに出すタイミングを理解して、的確に着物クリーニングを利用していきましょう。

着物はクリーニングの頻度がわからない

コートやニット、ワンピースなどの洋服の場合は、それぞれ自分でタイミングを見極めてクリーニングに出しているでしょう。

しかし着物は扱い慣れていないと、どれくらいの頻度で出すべか迷ってしまいますよね。

以下のような疑問がある方は多いのではないでしょうか。

着物は毎回クリーニングに出すべき?

まず疑問に思うことは、着物は毎回クリーニングに出すべきかということでしょう。

着物は自宅で洗濯できるものではないので、着た後はクリーニングで洗う必要があります。

そのため、毎回出した方がきれいになるとわかっていても、クリーニング費用が心配ですよね。

また毎回クリーニングすることで、生地が傷んでしまい、寿命が短くなるのでは…という心配もあります。

着物は毎回クリーニングに出さないようが良いのでしょうか。

着物をクリーニングに出すタイミングは?

また、もし着物を毎回クリーニングに出さない場合、どのようなタイミングでクリーニングに出せば良いのでしょうか。

洋服ならある程度目安がわかりますが、着物の場合は、1回着たら洗うのか、10回着たら洗うのかというタイミングが難しいです。

クリーニングに出すタイミングの目安になるものがあればわかりやすいですね。

 

このような疑問があると、着物を着たくても、その後のクリーニングが気がかりになってしまい、着物を着ることを躊躇してしまうかもしれません。

次の章では、着物クリーニングに対するこのような疑問をスッキリさせるために、着物クリーニングの頻度について解説したいと思います。

着物クリーニングの頻度の目安を解説!毎回は不要な理由と出すタイミングとは

着物のお手入れに迷わないようにするためには、クリーニングを出す頻度を把握しておく必要があります。

ここからは、「着物クリーニングは毎回?」「着物クリーニングのタイミングは?」という疑問に答えていきたいと思います。

必ず毎回クリーニングに出す必要はない

まず最初の疑問である「着物は毎回クリーニングに出すべきか」から考えましょう。

結論から申し上げますと、着物は毎回クリーニングに出す必要はありません。

その理由は、3つあります。

  1. 1つ目は、自分である程度お手入れできるとうことです。
  2. 2つ目は、毎回クリーニングすると着物が傷んでしまうからという理由。
  3. 3つ目は、クリーニング代が嵩んでしまうからです。

詳しくご説明しますね。

自分である程度お手入れできるから

「着物=クリーニングに出すもの」という意識が強く、自分では全くお手入れできないと思っている方は多いでしょう。

もちろん洋服のように洗濯機で洗うことはできませんが、ある程度のお手入れは可能です。

着た後に陰干しをして一晩乾燥させることで、湿気を取ることができます。

ホコリやチリなどのゴミは着物用ブラシを使いブラッシングしてきれいにすることもできます。

次にまた着る予定がある時などは、このようなお手入れをするだけで十分なケースもあるでしょう。

その場合は、無理にクリーニングに出す必要はありませんね。

毎回クリーニングすると着物が傷む心配があるから

毎回クリーニングに出すと、着物が傷む心配もあります。

着物クリーニングは「丸洗い」というドライクリーニングを行うのが一般的です。

正絹などの着物は水に弱いため、水ではなく有機溶剤を使い、着物を傷めないように洗っています。

しかしそれでも回数を重ねることで着物への負担は増えてしまいます。

例えば、デリケートな素材のニットやワンピースなどの場合を考えてみてください。

傷まないようにドライクリーニングに出したとしても、頻繁に出していたら徐々に傷んできますよね。

着物も同じことが言えるでしょう。

汚れがなくなっても、着物がたるんでしまったり縮んでしまうのは困りますよね。

クリーニング代が嵩んでしまうから

これは当たり前のことではありますが、毎回着物クリーニングをするとクリーニング代が嵩んでしまいます。

着物クリーニングの基本の丸洗い料金は、1着5,000円~10,000円ほどが相場になります。着物を着る機会が多い方の場合は、毎回これほどのクリーニング代がかかるのはちょっと大変ですよね。

「着物を着るとクリーニング代がかかるから…」と着物を着る機会が減ってしまうかもしれませんね。

 

このような理由から、着物は毎回クリーニングする必要はありません。

自分でお手入れできるならそれで十分でしょう。無駄に毎回クリーニングに出して着物を傷めてしまったら勿体ないです。

毎回出さなければ、クリーニング代の節約にもなるので嬉しいですね。

ところが問題は「毎回出さなくていいのは嬉しいけれど、じゃあ、どんなタイミングで出せばいいの?」ということですよね。

次の章では、着物をクリーニングに出すタイミングの目安についてご説明したいと思います。

着物クリーニングのタイミングは「状態」「また着るか」を目安にする

着物は、必ず毎回クリーニングに出す必要はありません。

しかし毎回出した方が良い場合もあるため、クリーニングに出すタイミングを見極めることが大事です。

そこでここからは、着物をクリーニングに出すタイミングの目安を解説していきましょう。

「〇回着たらクリーニングしましょう」という明確な基準があればわかりやすいですが、一概には言えません。

着物クリーニングのタイミングは「状態」や「また着るか」によって変わってくるからです。

着物クリーニングのタイミングは、シミや汗などの汚れがあるかという状態によって判断する必要があります。

また、「またすぐに着る予定があるのかorしばらく着る予定がないか」によっても変わってきます。

以下のように3つのパターンに分けて考えるとわかりやすいでしょう。

  1. 着物に汚れがある時:着用後のタイミングでクリーニングする
  2. しばらく着る予定がない時:着用後のタイミングでクリーニングする
  3. また着る予定がある時:シーズン終わりのタイミングでクリーニングする

1つずつ詳しくご説明しますね。

①着物に汚れがある時:着用後のタイミングでクリーニングする

またすぐ着る予定がある場合も、しばらく着る予定がない時も、着物に汚れがある場合はクリーニングに出すタイミングと言えます。

着用後は、できるだけ早くクリーニングに出ましょう。

・着用後は汚れをしっかりチェックしよう

ここでポイントは、着用後は着物の汚れをしっかりチェックすることです。

着ている時には特に汚れが気にならなかった場合でも、意外と色々な部分が汚れていることがあります。

以下のような汚れがないか入念にチェックしましょう。

  • ファンデーションなどの化粧品汚れ(衿)
  • 汗じみ(脇、背中、胸)
  • 泥はね(お尻部分・裾)
  • 雨じみ(肩・背中・裾)
  • 食べ物や飲み物のシミ(胸元)

雨や雪の日はもちろん、前日に雨や雪が降った時は、泥がはねていることが多いので、よくチェックしてくださいね。

食べ物や飲み物のシミも気付かないうちに付いていることがありますので、しっかり確認しましょう。

・丸洗いで取れないシミは「しみ抜き」が必要

汚れている着物はクリーニングに出す必要がありますが、洗い方にも注意が必要です。

着物クリーニングは「丸洗い」というドライクリーニングが基本になります。

ドライクリーニングはファンデーションなどの油溶性の汚れを落とすことは得意なのですが、水溶性の汚れを落とすことはできません。

そのため、ドライクリーニングで取れないシミがついている時は、別料金で「しみ抜き」が必要です。

機械で丸洗いするだけでなく、手作業でシミを取り除いていきます。

しみ抜きが必要になる汚れは、以下のようなものがあります。

  • お茶やコーヒーのシミ
  • ワインのシミ
  • 醤油やソースのシミ
  • 泥はね、雨じみ
  • 血液のシミ

このようなシミは丸洗いでは取れないと思ったほうが良いですね。

着物専門のクリーニング店の場合は、クリーニングする前に検品をして、このようなシミをチェックし、必要に応じてしみ抜きを施す流れになっています。

しかし、「この部分のワインのシミを落としてください」などど、自己申告したほうが、スムーズに作業に取り掛かってもらえるので、わかる部分は伝えたほうが良いでしょう。

 

このように、着用後は、着物をすみずみまでチェックして、汚れがあった場合はクリーニングに出すタイミングと考えましょう。

クリーニングに出す時は、シミの状態に応じて「しみ抜き」が必要になると覚えておいてくださいね。

着物クリーニングの洗い方については、こちらの記事「着物のクリーニング方法を解説」で詳しくお伝えしておりますのでぜひご覧ください。

②しばらく着る予定がない時:着用後のタイミングでクリーニングする

しばらく着る予定がない時も、着用後はクリーニングに出すタイミングです。

以下のようなフォーマルな着物はあまり着る機会が少ないでしょう。

  • 振袖
  • 留袖
  • 喪服着物
  • 訪問着
  • 色無地(紋付き)

このような着物は、次に着るのは1年後、数年後というケースも多いでしょう。

その場合は、1回だけしか着ていない場合でもクリーニングが必要です。

・きれいな状態でもクリーニングが必要

1回しか着ていない着物の場合、「こんなにきれいだからクリーニングは必要ないかな」と思うこともあるでしょう。

しかしきれいな状態でもクリーニングは必要と言えます。

きれいに見えても、汗やホコリなどの汚れは付着しているからです。

後述しますが、またすぐに着る場合であればこのような汚れがあってもそれほど心配する必要はありません。

シーズンが終わった時にクリーニングに出せば良いでしょう。

汗やホコリの汚れは、すぐに着物に悪影響を与えることはありません。

しかし時間が経つと、カビ、黄変、虫食いなどの原因になることもありますので注意が必要です。

汗の成分はカビのエサになるためカビの発生原因になることがあります。

さらに汗は酸化して黄ばみになって、取れにくいシミになることもあるので厄介です。

ホコリやチリなどがあると害虫がすみつきやすくなるため、虫食いの原因になるでしょう。

このような理由から、きれいに見える着物であっても、クリーニングに出すことをおすすめします。

・長期保管の前には「汗抜き」も必要

前述したように、着物クリーニングの基本は「丸洗い」になりますが、これだけでは汗の成分を落とすことはできません。

長期間着る予定がない着物の場合は、汗汚れを落とすための「汗抜き」を追加することが大事です。

5,000円ほど追加料金がかかることが一般的ですが、これをしておくと「汗が残っていて黄ばんでしまった…」という心配が少なくなるので安心ですよ。

 

このように、1回だけ着用した着物でも、次に着る予定がない場合にはクリーニングに出すタイミングと言えます。

振袖、留袖、訪問着などのフォーマルな着物は、数年に1度しか着ないという方が多いと思いますので、しっかりきれいにしてから保管したいですね。

しかしフォーマルな着物であっても、「子どもの卒業式で着て、翌月に入学式で着る」などのケースもあるでしょう。

その場合は、次にご紹介するタイミング目安を参考にしてくださいね。

③また着る予定がある時:シーズン終わりのタイミングでクリーニングする

しばらく着る予定がない着物はクリーニングの必要があります。着用後のタイミングでクリーニングに出すと良いでしょう。

しかし、また着る予定がある場合は、必ず毎回クリーニングする必要はありません。

普段使いの付け下げ、小紋などは、シーズン中に何度か着る方もいると思います。

着用後は、陰干しやブラッシングのお手入れをしておけば、シーズン中に何度か着ても問題ありません。

その場合は、シーズン終わりのタイミングでクリーニングすると良いでしょう。

2~3ヶ月以内を目安として考えてくださいね。

・シーズンオフになったらクリーニングに出そう

例えば袷の着物なら、5月頃になるとシーズンオフになり着なくなるでしょう。

そのタイミングでクリーニングに出せば良いですね。

単衣の着物の場合は、10月頃がシーズンオフになるので、その頃がクリーニングのタイミングと言えます。

・ただし、汚したり汗をかいた時はクリーニングが必要

ただし、シーズンが終わるタイミングのクリーニングでOKというのは、きれいな状態な時に限ります。

食べ物をこぼしてしまったり、たくさん汗をかいた場合などは、クリーニングに出してくださいね。

襦袢や帯のクリーニングのタイミングも考えよう

ここまで、着物のクリーニング頻度について考えてきました。

このような目安を知っておくと、着物クリーニングの判断がしやすくなるでしょう。

しかし、着物クリーニングに出す時には、着物だけでなく襦袢や帯のクリーニングも考える必要がありますよね。

最後に、着物だけでなく襦袢と帯のクリーニングのタイミングも考えたいと思います。

襦袢は汗がつきやすいものなので頻繁にお手入れする必要があります。

一方帯は頻繁にクリーニングする必要はないでしょう。

詳しくご説明しますね。

肌襦袢は毎回、長襦袢は必要に応じたタイミングで

着物の下には長襦袢、さらにその下には肌襦袢を着用します。

肌襦袢は直接肌に触れるものなので、汗をたっぷり吸収するでしょう。

そのため、着用後は毎回洗う必要があります。

肌襦袢はクリーニングに出すこともできますが、自宅で洗えるタイプのものが多いので、ネットに入れて洗濯機で洗うことができるでしょう。

しかし長襦袢は正絹のものなどデリケート素材が多いので、クリーニングが必要になるケースがほとんどです。

その場合は着物と同じように考えましょう。

目立った汚れがない場合は着物と同じようにシーズンの終わりに出すタイミングが良いですね。

ただし、汚れが気になる場合や、しばらく着ない場合は、クリーニングに出すことが大切です。

長襦袢は、着物とセットでお得なクリーニング料金になるお店も多いので賢く利用しましょう。

帯は毎回クリーニングする必要はない

帯は頻繁にクリーニングする必要はありません。

次に着るまで数年ほど間があくという場合は、クリーニングしておくと良いでしょう。

汚れがついてしまった場合もクリーニングが必要です。

しかし、数ヶ月~1年後にまた着用するという程度であれば、クリーニングは必要ありません。

帯のクリーニングは帯とは少し事情が違いますので、こちらの記事「着物クリーニングの帯の頻度を解説」で詳しくお伝えしたいと思います。

ぜひ合わせてご覧ください。

着物クリーニングの頻度は「状態」「すぐ着るか」を目安に考えよう

今回は着物クリーニングの頻度やタイミングについて考えてきました。

着物は、毎回クリーニングに出す必要はありません。

自分である程度お手入れすることができますし、毎回クリーニングすると傷みの原因にもなってしまうからです。

シーズン中に何度か着る予定がある場合は、シーズンが終わったタイミングを目安にクリーングに出すと良いでしょう。

ただし、汚してしまった場合、しばらく着る予定がない場合は、1回しか着ていない場合でもクリーニングが必要です。

このようなクリーニング頻度を把握しておくと、無駄なく着物クリーニングを利用できるでしょう。