着物をクリーニングに出したい時に便利なのが、宅配クリーニングです。
クリーニング店に着物を持ち込む必要がなく、郵送でやり取りができるのでとても便利なサービスとなっています。
近所のクリーニング店では着物に対応していない場合でも、宅配型なら着物専門のクリーニング店を利用できるメリットもあります。
しかし、「宅配クリーニングってどうやって出せばいいの?」「郵送方法がわからない」など不安な方も多いでしょう。
宅配クリーニングは便利な反面、大切な着物、高額な着物を送るのはちょっと心配…という方もいるでしょう。
利用方法がよくわかっていないと、利用するのを躊躇してしまうかもしれませんね。
そこで今回は、着物の宅配クリーニングを安心して利用するために、出す方法を解説したいと思います。
一般的な流れや注意点をお伝えしていきます。
具体的な利用方法がわかれば、不安なく着物宅配クリーニングを利用することができるでしょう。
着物の宅配クリーニングは出し方がわかりにくいから不安
着物の宅配クリーニングは「店舗に持ち込む必要がない」「全国どこからでも着物専門のクリーニング店を利用できる」などメリットが多いです。
それでも躊躇してしまう理由は「出し方がわからない」からでしょう。
以下のような方が多いのではないでしょうか。
お店クリーニングより複雑だからわからない
店舗クリーニングの出し方はとてもシンプルですよね。
お店に行く時間や手間はかかりますが、お店に行けばスタッフに渡すだけなので、出し方がわからない…という方はまずいないでしょう。
しかし宅配クリーニングは、宅配キットを受け取ったり郵送したりと、ちょっと複雑ですよね。
どうやって送るのか、どうやって受け取るのかなど利用方法がわからないから億劫になっている方は多いでしょう。
対面でのやり取りではないのでわかりにくい
また、わからなくても対面ならスタッフに聞くことができますが、宅配クリーニングはメールや電話でのやり取りになるためわかりにくいという方もいるでしょう。
店舗でスタッフに聞くのは自然にできても、わざわざ電話で聞くのは気が引けてしまうという方もいるかもしれませんね。
間違った方法で送ってしまい、そのまま連絡がこなかったらどうしよう…と不安になる方もいるでしょう。
このように、着物の宅配クリーニングに興味があっても、わからないことが多いと面倒に感じてしまいます。
反対に、郵送での出し方などの利用方法をしっかり把握しておけば、不安なくスムーズに利用できるでしょう。
次の章では、一般的な着物の宅配クリーニングの利用方法を詳しく解説したいと思います。
着物を宅配クリーニングに出す方法!郵送から納品まで一般的な8ステップを解説
着物クリーニングを利用してみたいけれど不安…という方は、出し方がわかっていないからでしょう。
ここからは、着物宅配クリーニングを安心して利用するために、郵送から納品までの流れをご紹介したいと思います。
ただし着物クリーニングはさまざまなタイプのお店があるため、出し方が違う場合もあります。
一般的な流れとして参考にしてくださいね。
その流れとは以下の8ステップになります。
- ステップ1:宅配キットを注文する
- ステップ2:宅配キットを受け取る
- ステップ3:着物を発送する
- ステップ4:検品が行われる
- ステップ5:見積りが出て最終金額が決まる
- ステップ6:クリーニングが行われる
- ステップ7:完了連絡がきて、着物が戻ってくる
- ステップ8:支払いをする
このように、たくさんのステップがあるので面倒に感じるかもしれませんが、1つ1つは難しくありませんので安心してくださいね。
それでは詳しく見ていきましょう。
ステップ1:宅配キットを注文する
宅配クリーニングに着物を出す時には、クリーニング店から宅配キットを郵送してもらうことになります。
収納バック、発送伝票、クリーニング申込書がセットになっていて、無料で送られてくるのが一般的です。
電話かメールで、このような宅配キットを注文して送ってもらいましょう。
メールの場合は24時間いつでも注文できるので忙しい方でも利用しやすいですよ。
ステップ2:宅配キットを受け取る
数日~1週間程度で宅配キットが届きます。
受け取ったら中身を確認して、発送準備をしましょう。
申込書に必要事項を記入し、収納バックに着物を入れます。
特に難しい指示があるわけではないので、簡単にできるでしょう。
しかし、収納バックに着物を入れる時には、できるだけ丁寧に畳んできれいな状態で送ることが大切です。
大切にしている着物であることが伝わるので、受け取った職人さんも丁寧に扱おうという意識が高くなるからです。
乱雑に入れて送ってしまうと、適当に扱われてしまうかもしれませんので気を付けたいですね。
また、発送伝票は必要事項が印字されていて、そのまま袋に貼り付けるだけでOKの場合が多いです。
ステップ3:着物を発送する
発送準備ができたら、発送伝票にある電話番号に連絡をして宅配業者に集荷に来てもらいましょう。
発送にかかる送料は、お客様負担になる場合と、お店負担になる場合があります。
お店負担になる場合には着払い伝票で送られてくるでしょう。
ステップ4:検品が行われる
着物がクリーニング店に届いたら、スタッフによる検品が行われます。
このタイミングで着物の写真を撮影し、マイページなどから見えるようにしてくれるお店もあります。
どれくらいきれいになったのか後から確認できるので安心ですね。
着物クリーニングでは、この検品が丁寧に行われるのが特徴です。
一般的な着物クリーニングは「丸洗い」(ドライクリーニング)になるのですが、この丸洗いだけではシミなどの汚れは取れません。
そのため、検品をして「丸洗いだけでは取れない汚れがないか」をチェックするのです。
汚れがあった場合には、しみ抜き、カビ取り、汗抜きなどの追加作業を行うことになります。
ステップ5:見積りが出て金額が決定する
検品が終わったら、「どのような作業が必要になるか」「そのためにいくらかかるか」という内容の連絡がきます。
メールもしくは電話連絡がくるでしょう。
基本の丸洗い金額に加えて、いくらの追加料金がかかるか見積りが提示されます。
見積りは、着物が到着してから1週間程度で届くことが多いです。
ステップ6:クリーニングが行われる
見積りの内容でOKであれば、そのままクリーニングが行われることになります。
そのお店によりますが、クリーニングが完了するまで3週間程度かかることが多いです。
ステップ7:完了連絡がきて、着物が戻ってくる
クリーニングが完了したらメールか電話で連絡がきます。
その後、希望する日程で着物が送られてきます。
ステップ8:支払いをする
着物を受け取ったら、その場で支払いをします。
現金での代引きか、クレジットカードなどで支払いするのが一般的です。
このような流れで、宅配クリーニングに着物を出すことができます。
お店に着物を持ち込んで渡すだけの作業に比べると少し複雑ではありますが、全て自宅で完結できるので便利です。
仕事の帰りが遅い方でも、夜遅くに発送準備をすることができるので利用しやすいですね。
また「ネットでのやり取りは心配…」という方におすすめなのが、保証サービスがついているクリーニング店です。
万が一仕上がりに不満がある場合は、「再仕上げをします」「全額返金します」という対応をしているクリーニング店だと安心ですね。
このようなサービスを提供しているお店は、仕上がりに不満が出ることがないという自信があるとも言えるので、高品質の仕上がりが期待できるでしょう。
「着物の宅配クリーニングの出し方はわかりにくい…」という方も、このような流れを把握しておけばスムーズに利用できるでしょう。
しかし、着物クリーニングの宅配サービスは利用方法が簡単なのですが、いくつか注意していただきたい点があるのでお伝えしておきたいと思います。
次の章では、着物の宅配クリーニングの注意点をご説明しましょう。
着物の宅配クリーニングの4つの注意点
着物クリーニングの宅配サービスは、対応する項目は多いですが、どれも簡単なものなのでスムーズに利用できるでしょう。
しかし、出し方は簡単でも、いくつか気を付けていただきたい注意点があります。
失敗せずに利用するためには、以下の4つのポイントに気を付けると良いでしょう。
それは「時間に余裕をもって出す」「連絡の取り方を確認しておく」「わからないことは確認してから出す」「見積りをもらってよく考える」ということです。
1つずつ見ていきましょう。
時間に余裕をもって出す
着物を宅配クリーニングに出す時には、時間に余裕をもって出すようにしましょう。
着物クリーニングは検品に1週間程度かかり、さらに作業をするのに3週間程度かかるのが一般的です。
発送してから納品まで1ヶ月はかかると思ってくださいね。
しかしながら、しみ抜きなどの特殊クリーニングも必要になる場合は、さらに時間がかかることも少なくありません。
「もうしばらく着ないからクリーニングに出しておこう」という場合は良いですが、「久しぶりに着る着物だからクリーニングに出してから着よう」という場合は注意が必要です。
1ヶ月以上かかることを想定して、着る予定の日に間に合うように出してくださいね。
どうしても早くクリーニングをしてほしい!という場合は、お急ぎ可能なクリーニング店を利用するという方法もあります。
こちらの記事「■■■■31急ぎで利用したい時におすすめの最短着物クリーニングをご紹介」で詳しく解説しておりますのでぜひご覧ください。
連絡の取り方を確認しておく
着物を発送する前に確認しておきたいことは連絡の取り方についてです。
お店の人の顔が見えない宅配クリーニングでは、お店の人としっかり連絡が取れることが大事です。
大切な着物を送った後に、「お手入れ方法に要望があるから伝えておきたい」と思っても、電話もメールも繋がりにくい…となってしまうかもしれません。
また、全然連絡がこないと思っていたら、見積りを出さずに勝手にクリーニングをはじめていた…という場合もあります。
そのような失敗がないように、連絡の取り方をしっかり確認してから利用するようにしたいですね。
着物クリーニングのホームページには、その店によってどんな流れで利用するのか利用ガイドが載っています。
それを見て、「お店に届いたらすぐに写真を撮影してメールで送ってくれる」「見積りの確認はマイページからできる」「要望はLINEで伝えられる」などの連絡方法を確認しておくと安心ですね。
わからないことは確認してから出す
着物をクリーニングに出す時には、いろいろな疑問が生まれることがあります。
「このシミはどの程度きれいになるか」「このような状態で汗抜きは必要か」「納期にどれくらいかかるか」など、質問したいことがあるでしょう。
その場合は、着物を発送する前に必ず確認しておくことが大事です。
電話、メール、LINEなどで連絡ができるようになっています。
送った後に「やはりこのシミが落ちないと言われたからキャンセルしよう」と思っても、また着物を返送してもらう必要があり、その送料を負担することになってしまうでしょう。
お金も手間もかかってしまうので、勿体ないですね。
いろいろな疑問をクリアにしてから、宅配キット注文の手続きを行うようにしましょう。
見積りをもらってよく考える
最後にお伝えするポイントは、見積りをもらったら、よく考えることです。
上の章でお伝えしたように、検品した後には見積りが送られてきます。
「これくらいの作業が必要になり、これくらいの費用がかかります」という内容なのですが、この時によく考えてることも大事です。
見積りはあくまでも仮のものです。
あまりにも高すぎる場合は「見えない部分のしみ抜きはしなくて良いです」などと内容を変更しても悪いことではありません。
予算と仕上がりの良し悪しをよく考えて、無理のないように利用したいですね。
そのためには、見積りの段階でよく考えてから判断しましょう。
このようなポイントに注意して着物をクリーニングに出せば失敗は少ないでしょう。
着物を出してしまう前に、「時間」「質問」をチェックするのがポイントです。
見積りに関してもじっくり検討して、納得した上で作業をお願いするようにしましょう。
着物クリーニングの宅配は利用が簡単!出し方を把握しておけば安心して利用できる
今回は着物の宅配クリーニングの出し方について解説してきました。
近所のクリーニング店に出す時とは違い、普段利用していない着物のクーニングを出す時にはちょっと慎重になりますよね。
わかりにくさがあるため、億劫になる方も多いでしょう。
しかし、一連の流れを把握しておけば、それほど難しいものではありません。
今回お伝えしたように「時間がかかること」「事前に連絡の取り方を確認しておくこと」「質問があればしておく」「見積りは慎重に」という点に気を付けると、さらにスムーズに利用できるはずです。
信頼度の高い着物クリーニング店では、利用ガイドを丁寧に載せていることが多いので、お店の質をチェックするためにも、確認してみてください。
こちらの記事「人気点を徹底比較!おすすめ着物クリーニング人気ランキング」では、当サイトがおすすめする人気店をご紹介しています。
信頼度の高い着物クリーニング店だけを厳選しておりますので、ぜひお店選びの参考にしてくださいね。