着物クリーニングはカビ臭くても大丈夫？カビがついていも安心の着物クリーニングとは⁉

久しぶりに着物を着ようと思って出してみたらカビ臭くなっていた…ということはよくありますよね。

もう着れないと諦める前に着物クリーニングに出してみようとお考えの方もいると思います。

しかし、いざ着物クリーニングに出そうと思っても「カビが生えた着物ってクリーニングできるの？」と不安になるかもしれません。

そこで今回の記事では、「カビが生えた着物はクリーニングできるか」という問題を考えたいと思います。

結論から申し上げますと、カビ臭い着物やカビが生えた着物でもクリーニング可能です。

具体的にどんなカビの着物ならクリーニングできるのか、どんなふうにカビ取りをしてもらえるのか解説します。

さらにカビ取りにおすすめの着物クリーニング店の選び方もご紹介しましょう。

着物にカビが生えているのを見つけると焦ってしまいますよね。

でも、カビ取りできる着物クリーニングを知っておくと落ちついて対応できるでしょう。

着物にカビが！クリーニングに出しても大丈夫？

前に着た時の汚れが残っていた着物や、湿気のあるタンスの中で保管していた着物にはカビが発生していることがあります。

カビがついてしまった着物は自分でお手入れすることはできませんので、クリーニングに出してきれいにしてもらおうと考えますよね。

しかし、カビ臭くても大丈夫？カビが生えていても大丈夫？と不安になる方も多いはずです。

以下のような疑問がある方は多いでしょう。

カビ臭い着物はクリーニングできる？

着物の生地にカビが生えている様子はなくても、独特のカビの臭いがすることは少なくありません。

見た目はきれいでも、カビ臭い着物を着て出掛けるのは嫌ですよね。

特に結婚式などのフォーマルな場にカビ臭い着物は絶対に着ていきたくありません。

しかし、カビ臭い着物はクリーニングに出しても良いものなのでしょうか。

せっかく宅配クリーニングで送ったのにカビ臭い着物はNGと言われたら送料が無駄になってしまいますよね。

カビが生えている着物はクリーニングできる？

さらに、カビ臭いだけでなく、完全にカビが生えている着物もあるでしょう。

黒い着物に白いカビがポツポツと生えていたり、青いカビが生えていることがあるかもしれません。

そんなカビが生えている着物はクリーニングに出して良いのでしょうか。

そもそもカビが生えた状態の着物はきれいになるのか、という問題もありますよね。

このように、カビの臭いやカビがある着物は、クリーニングに出したいと思いつつも「本当に出して大丈夫…？」と不安になりますよね。

次の章では、このような疑問をクリアにした上で、カビの着物クリーニングについて考えていきたいと思います。

カビの着物はクリーニングがおすすめ！クリーニングできるカビの種類を解説

「カビ臭くてもクリーニングに出して大丈夫？」「カビが生えていてもクリーニングできる？」と疑問に思う方は多いでしょう。

せっかくクリーニングに出しても、クリーニング不可だったり、洗ってもカビが取れずに戻ってきたらガッカリですよね。

しかしそのような心配はありません。

着物専門のクリーニング店では、食べ物、口紅、血液などさまざまな汚れのシミにも対応しています。

知識と技術のある職人が汚れに応じた洗い作業を施すため、頑固汚れもきれいに仕上げてくれるのです。

カビによる臭いやシミも例外ではありません。

それぞれのカビに合わせた処置をすることで、カビの臭いがする着物も、カビが生えている着物もきれいな状態にすることが可能です。

ただし、一口にカビと言ってもさまざまな状態がありますよね。

クリーニングできるカビの状態を、カビの進行度の順にご紹介したいと思います。

①着物全体がカビ臭い

カビ臭いと感じるということは、カビが着物の繊維の奥まで及んでいるということです。

消臭剤などを使って一時的に臭いがなくなったとしても、またすぐにカビ臭くなってしまうでしょう。

カビ臭い状態は、まだカビの初期段階ですが、そのままにしておくと表面にカビが増殖してしまうかもしれません。

「カビ臭くてもクリーニングに出して大丈夫かな…」と迷わずに、早急にクリーニングに出すことをおすすめします。

②白いカビが生えている

白いカビは、カビの中でも初期段階と言えます。

着物の表面に白い斑点がある、フワフワした白いカビが生えている場合は、白カビの初期症状です。

しかし白カビは黒や紺色など濃い色の着物の場合は気付きやすいですが、白など薄い色の着物の場合は気付きにくいという問題があります。

薄い色の着物の場合、カビ臭さを感じたら、白い斑点がないかよくチェックしてみましょう。

白いカビは、カビの部分だけをしみ抜きをしたり、オゾン消毒などで対処できる場合もあります。

それほど高い費用がかからずに処置してもらえる可能性が高いですので、早めにクリーニングに出したほうが良いですね。

③青カビ・緑カビ・黒カビが生えている

青カビ・緑カビ・黒カビは、白カビよりも進行したカビと言えます。

着物の表面に青、緑、黒の斑点がある場合は、カビが繁殖している可能性が高いです。

小さなシミのようになっていることもあります。

はじめは薄い色でも、時間が経つと濃い色になってくるのが特徴です。

白カビは生地の表面にあることが多いですが、青・緑・黒カビは生地の奥の繊維まで根を張っているでしょう。

あまりひどくない青・緑・黒カビの場合は部分的にカビを取り、消毒するだけで対処できることもありますが、カビの進行具合によっては全体的に水洗いが必要になる場合もあります。

④カビが変色している

オレンジ色・茶色の斑点がある場合は、カビが変色している状態と言えます。

カビの中期症状と言えますね。

もともと白いカビだったものが、時間が経ち酸化したことでオレンジ色や茶色に変わったと考えられます。

はじめはオレンジ色に変わり、さらに濃い茶色に変わっていきます。

この場合も、あまりひどくない場合は部分的にカビを取り、消毒するだけで対処できることもあります。

しかし、カビの進行によっては全体的に水洗いをすることになるでしょう。

⑤着物の地色が抜けてる

着物の地色が抜けたり、柄の部分の色が変わっている場合は、カビの後期症状と言えます。

この場合は、カビを除去することができても、色は戻りません。

そこで、色補正などを行い、もう一度色を入れ直して元の状態に近づけるような処置を施します。

このように、カビの進行度によってカビの色や状態が違います。

比較的初期症状である「①カビ臭い」「②白いカビ」の段階だと、その部分だけのしみ抜きや消毒で対応できることがあります。

しかし、「③青・緑・黒カビ」「④変色」になると、全体的な水洗いが必要になるでしょう。

「⑤着物の地色が抜ける」という後期症状になってしまうと、「洗う」作業だけでなく、色を入れ直す作業も必要になりますね。

いずれにしても、着物専門のクリーニング店なら、このようなカビの着物に対応してもらえるでしょう。

着物を専門に扱うクリーニング店には、「着物」「クリーニング」の両方の知識と技術を持ち合わせた職人がいます。

そのため、このようなカビの状態の着物をいくつもきれいにしてきた実績があるでしょう。

「こんなにカビが生えた着物は無理かな…」という場合でも、相談してみると良いですね。

カビの着物クリーニングに向いているお店は？カビ対応のクリーニング店を選ぶポイント

ここまで、着物クリーニングに出すことができるカビの種類についてご説明してきました。

カビ臭い着物やカビが生えた着物はクリーニングできないと思う方もいますが、さまざまなカビに対応できることがおわかりいただけたと思います。

しかしながら、繰り返しお伝えしていますが、このようなカビに対応できるのは着物専門のクリーニング店です。

洋服をメインで扱っている近所のクリーニング店に持ち込んで、着物のカビ取りはしてくれないでしょう。

さらに、着物を専門に扱っているクリーニング店であっても、職人ではなくパートさんなどが対応しているお店や、機材が揃っていないお店の場合はカビ取り対応していないケースもあります。

カビの着物クリーニングをしたい場合は、カビ対応のクリーニング店を選ぶことが大事です。

そのためには以下4つのポイントをチェックすると良いでしょう。

①職人が対応する着物クリーニング店

着物のカビ取りは、着物クリーニングの知識や経験が十分にないと対応するのは難しいでしょう。

そのため、経験の浅いパートさんなどでは対応できないケースが多いです。

熟練の職人さんが作業を行っているクリーニング店なら、的確なカビ取りをしてもらえる可能性が高いですね。

職人さんによるクリーニングを行っているお店は、ホームページで紹介されていることが多いのでチェックしましょう。

②検品を行う着物クリーニング店

お伝えしたように、着物のカビは1種類ではありません。そのため、そのカビに応じた処置が必要になります。

そのため、しっかり事前に検品することが重要です。

検品せずにそのまま丸洗いするクリーニング店ではなく、検品を行っているクリーニング店なのか確認する必要もありますね。

③カビ取り、しみ抜きプランのある着物クリーニング店

さらに、カビ取り、しみ抜きプランがあることも条件となります。

そもそもカビ取りプランがないと対応してもらえないでしょう。

ただし、カビ取りやしみ抜きは検品をしないとわからないケースもあるので、料金設定がないお店も多いです。

カビ取りプランがなくても、念のため確認してみると確実ですね。

④見積りを出してくれる着物クリーニング店

お伝えしてきたように、カビ取りにはさまざまな工程が必要になるため、料金は高額になる傾向にあります。

そのため、事前にしっかり見積りを出してもらうようにしましょう。

見積りがなく、勝手に高額のカビ取りをされてしまった…という失敗ないように、見積りの有無は確認しておきたいですね。

着物カビ取りクリーニングにおすすめの着物専門クリーニング店3選！

ここまで、着物のカビに対応したお店を選ぶポイントをお伝えしてきました。

しかし、最近はさまざまな着物クリーニング店があるため、1社ずつ比較するのは大変ですよね。

そこでここからは、当サイトが着物カビのクリーニングにおすすめしたい3つのクリーニング店をご紹介したいと思います。

上の章でお伝えした「①職人対応」「②検品あり」「③カビ取り、しみ抜きあり」「④見積りあり」の条件をクリアしたお店です。

さらに、価格も品質もおすすめ度が高いお店となっています。

それでは1社ずつ見ていきましょう。

No.1：低価格で高品質なクリーニングが魅力！「きものtotonoe」

(画像出典：きものtotonoe)

きものtotonoeを運営する「有限会社丁子屋」は、悉皆屋（しっかいや）として横浜で120年以上続く老舗です。

そんな会社が手がけている着物クリーニングということで人気が高く、年間6万点以上の実績があります。

熟練の職人が1枚1枚丁寧に手作業で丸洗いを行っているため、仕上がりがとてもきれいと高い評価を得ています。

カビ取りのおすすめのポイント

きものtotonoeは入念な検品を行い生地や汚れの状態を見極めて、それに応じたお手入れをすることにこだわりを持っています。

そのため、簡易検品は無料ですが、丁寧な検品「匠の診断」は有料になります。

有料ではありますが、カビの状態を入念にチェックした上で見積りをもらえるので安心感がありますね。

また、カビの下にシミがある場合はしみ抜き、色が抜けている場合は色掛けなどの作業を的確に行うので、きれいな仕上がりが期待できます。

気になる点

丁寧な対応が強みのきものtotonoeですが、カビ取りをお願いするためには必ず有料の検品が必要になるところは難点と言えますね。

しかし、もともとの丸洗い料金がリーズナブルなので、トータル費用としては割安になる可能性もありますね。

このように、きものtotonoeは、職人がしっかりカビの状態を見極めて的確な処置をしてくれる安心感があります。

有料にはなりますが、それだけ入念な検品を行ってくれるので、どんなカビでも仕上がりに期待が持てるでしょう。

もちろん事前に見積りも出してくれるので、費用に納得した上で利用することができます。

もっと、きものtotonoeの内容を確認してから検討したいという方は、こちらの記事「きものtotonoeの着物クリーニングの口コミ評判を検証！」をご覧ください。

口コミからわかるメリットデメリットなどを詳しく解説しています。

No.2：創業55年の実績と信頼が魅力！「着物 アライバ」

(画像出典：アライバ)

次にご紹介するのは、創業55年の実績と、年間20万枚の実績のある老舗クリーニング専門店「アライバ」です。

アライバを手がける株式会社和心は、着物クリーニングの他に、着物レンタル事業なども行っており、全国に20店舗を運営する大手企業でもあります。

「着物洗い職人」が1枚すつ丁寧に対応していますので、安心して利用できるでしょう。
事前に丁寧な検品を行い、見積りも徹底しています。

カビ取りにおすすめのポイント

「カビ取り」オプションは、カビの臭い、シミ、変色のシミなど、一通りのカビに対応しています。

このカビ取りの特徴は、上表のようにカビ取り料金が一律になっていることです。

カビの状態によってはしみ抜きなどが必要になるため、最終的な料金は検品をしないとわかりませんが、ある程度の金額を予想できるでしょう。

また、アライバは1日に1,000着以上の着物クリーニングを行う日もあるほど規模の大きなクリーニング工房です。

他店では落ちなかったシミにも対応するなど高品質でもあり、とても信頼度の高いクリーニング店と言えます。

さまざまなカビの状態にもきちんと対応してくれるでしょう。

気になる点

アライバの難点を挙げるとすると、送料がかかるところでしょう。

基本の丸洗い料金は安いですが、往復の送料が必ずかかるのはちょっと残念ですね。

他店の場合は5,000円以上で送料無料などが多いので、送料だけはネックと言えるでしょう。

送料がかかるところは少し難点と言えますが、それ以外の部分ではおすすめ度が高いです。

カビ抜き料金も安くはありませんが、予め料金が決まっているところは利用しやすさがありますね。

信頼と実績の規模の大きなクリーニング店ということで安心して利用できるでしょう。

アライバのもっと詳しい情報はこちらの記事「アライバの着物クリーニングの口コミや評判とは」をぜひ合わせてご覧ください。

口コミからわかるメリットデメリットを詳しくご紹介しています。

No.3：頑固なシミに自信のある実力派！「きもの辻」

次にご紹介するのは、しみ抜きに定評のある「きもの辻」です。

他店では落ちなかったシミや、30年間前のシミなどを依頼されることが多いのですが、9割以上の修復成功率を維持しています。

宅配クリーニングがメインですが、関東、関西、九州などの対応エリアでは、直接スタッフが訪問する集荷サービスも行っているのが特徴です。

カビ取りのおすすめポイント

きもの辻のカビ取りのおすすめポイントは2つ。

1つ目は、丁寧なカビ抜きを行っているところです。

カビ取り作業では、ほこりや皮脂などの汚れと一緒にカビを落とします。

さらに黒留袖に白くできた小さなカビや、全体がカビ臭くなってしまった着物は1箇所ずつしみ抜き作業を行い、カビを落としていきます。

小さなカビも1つ1つ丁寧に除去していくので、満足の仕上がりになるでしょう。

2つ目は、対応エリアでは直接集荷に来てもらえるところです。

しかもただ集荷するだけでなく、その場でカビの状態を見て見積りを出してもらえるのでとても安心感があります。

気になる点

丁寧なカビ取り、集荷サービスまで充実しているきもの辻ですが、その分料金は高めです。

カビ取りだけでなくしみ抜きも必要になる場合を想定すると、かなりの金額になるケースもあるでしょう。

見積りしっかり出してもらえるので、想定外に高額請求されることはありませんが、ひどい状態のカビがついている場合は、高くなることは覚悟しておきましょう。

着物クリーニングのプロが丁寧な作業を施しているクリーニング店ということで料金はやや高めですね。

しかし、口コミを見ると仕上がりに満足の声が非常に多いのも特徴です。

多少金額が高くても、それに見合った仕上がりになるのでしょう。

集荷サービスも行っている安心感のあるため、当サイトおすすめに選びました。

着物のカビはクリーニングがおすすめ！諦めずにまずは見積りを

今回は、カビが生えてしまった着物のクリーニングについて解説してきました。

カビ臭い着物やカビが生えた着物はクリーニングできないと諦めている方もいるでしょう。

しかし、着物クリーニング専門のお店なら、さまざまなカビに対応しています。

カビ臭い状態はもちろん「白カビ」「青・緑・黒カビ」「変色したカビ」などの状態のカビでもきれいにすることができます。

もちろん100%きれいになるとは限りませんが、職人技できれいになるケースが多いです。

そのためにはカビ取りに自信のあるお店を選ぶことも大事です。

今回ご紹介したような信頼と実績のある着物クリーニング専門店なら、難しいカビ取りにもしっかり対応してくれるでしょう。

見積りだけなら無料のケースがほとんどですので、試してみてはいかがでしょうか。