着物クリーニングに失敗しない方法は？満足できるお店を賢く選ぶポイントを解説！

着物を着た後は、クリーニングに出してきちんとお手入れしてからしまいたいですよね。

しかし着物クリーニング店の質はさまざまなので、あまり良くないお店にあたると失敗してしまうこともあるでしょう。

しみ取りをお願いしたはずなのに、あまり汚れが取れていない…というケースは少なくありません。

また、クリーニングに出してからタンスにしまったのに、次に着る時に出してみたら変色したシミになっていることもあります。

そのような着物クリーニング店を選ばないためには、「検品をしている」「しみ抜きなどの追加料金がある」「難易度が高いしみにも対応している」「保証サービスがある」の4点をクリアしたお店がおすすめです。

その理由を解説しながら、具体的に当サイトがおすすめする着物クリーニング3社もご紹介したいと思います。

大切な着物をクリーニングに出す時には、失敗して後悔しないように慎重に選びましょう。

着物クリーニングは失敗することもある

着物は洋服のように頻繁に着るものではないので、きれいにクリーニングしてから保管しておく必要があります。

シミなどの汚れや汗などがついている場合は、きれいな状態にリセットしたいですよね。

しかし、着物のクリーニングは洋服に比べて特殊な技術や知識が必要になるため、きれいに仕上がらないケースも少なくありません。

せっかくクリーニングに出したにも関わらず、以下のように「シミが取れない」「後からシミになる」という失敗が起きることがあります。

シミが取れないことがある

シミがついた着物をクリーニングに出す時には「しみ抜き」のオプションをつけるのが一般的です。

ファンデーション汚れ、お茶やコーヒーの汚れなどは、しみ抜きすることできれいになります。

しかし、少ししか取れていなかったり、全く取れていないような状態で戻ってくることも稀にあります。

後からシミになることがある

また後からシミになることもあるので厄介です。

着物をクリーニングに出せば、当然きれいな状態になったと思い、安心してタンスにしまうでしょう。

しかし、しばらく経ってから出してみると、シミになっていることも少なくありません。

このように、せっかく着物クリーニングに出したにも関わらずきれいにならないという失敗は避けたいですよね。

着物のクリーニング代は決して安くはありません。高額のクリーニング代がかかっているのに失敗するのは悔しいです。

また、お金の問題ではなく、大切な着物がきれいにならなかったり、傷んでしまうのは残念ですよね。

このような失敗を避けるためには、当然ながら失敗しないお店を選ぶ必要があります。

次の章ではその方法について解説したいと思います。

着物クリーニングで失敗しないお店の選び方！失敗する理由と対策を考えよう

着物をクリーニングに出したにもかかわらず、シミが残ったままだったり、後からシミになってしまうという失敗が起こることがあります。

そのような失敗のない着物クリーニングを選ぶためには、失敗する理由を考えること、その上で失敗しないお店選びを考えると良いでしょう。

失敗するのはどうして？「技術に自信がない」「低コスト」が考えられる

着物クリーニングはドライクリーニングの「丸洗い」が基本です。

しかし、油性の汚れは落ちても、コーヒーやお茶などの水性の汚れは落ちません。

また、時間が経過したシミなども丸洗いだけではきれいになりません。

そのようなシミを落とすためには、特殊なしみ取りの作業が必要になるのです。

シミが残ったまま戻ってくる場合は、このような特殊クリーニングを施していないのでしょう。

また、きれいに洗ったはずなのに後からシミになってしまう理由は、着物に汗が残っていることが考えられます。

ドライクリーニングでは汗汚れは落ちないため、「汗抜き」という水洗いをする必要があります。

それをしていないと、一見きれいな状態に見えていても、汗が染み込んだままの状態なので、後からシミや黄ばみになってしまうのです。

このように、しっかり「しみ抜き」「汗抜き」ができていないことで、きれいに仕上がらないことが考えられます。

そしてその理由は、「技術に自信がない」「低コストを重視している」クリーニング店だからということが推測されます。

失敗の理由①着物クリーニングの技術を持っていないから

着物のしみ抜きや汗抜きをするためには、特別な技術が必要になります。

使用する溶剤から洗い方まで、その着物の状態や汚れによって知識が必要になるのですが、そのような知識や技術を備えていないクリーニング店もあります。

そのようなクリーニング店は、しみ抜きをして生地を傷めてしまう等のトラブルを避けるために、丸洗いだけをしているのでしょう。

さらに厄介なことに、そのようなクリーニング店の場合「丸洗い+しみ抜き」というプランになっているケースがあります。

もちろん、ある程度のしみ抜きは行っているのでしょう。

しかし、しかるべき特殊なしみ抜きは行っていないために、そのままシミが残ってしまっていることが推測されます。

失敗の理由②低コストを重視しているから

また、しみ抜きの技術があっても低コストを重視するために、難しいしみ抜きには対応していないケースもあります。

古いシミなどを落とすためにはどうしても時間がかかるため、とても効率が悪い仕事と言えます。

そのため、そのような汚れには対応せずに、効率的な丸洗いや簡単なシミだけに対応しているクリーニング店もあるでしょう。

そうすればコストを抑えて利益を出すことができますよね。

問合せをしてみて「そのようなシミはなかなか取るのが難しいですよ…」などと弱気な対応をするクリーニング店の場合は、面倒なしみ抜きはしたくないと思っている可能性がありますね。

このように、着物がきれいにならないのは、「汗抜き」や「しみ抜き」といった特殊クリーニングを行っていないことが考えられます。

そしてその理由は、そもそも技術がないクリーニング店であるケース、低コストを重視して難しいしみ抜きなどには対応していないケースが考えれます。

失敗のない着物クリーニングを選ぶためには、このような問題のないお店を選べば良いと言えるでしょう。

次の章では、そのための4つのポイントについてご説明します。

失敗しないお店を選ぶ4つのポイントを解説

着物クリーニングで失敗しないためには、「技術がないお店」「低コストを重視するお店」ではないことを確認しましょう。

そのためには、以下の4つのポイントをチェックすると良いでしょう。

①検品をしているか

特殊なしみ抜きなどに対応している着物クリーニングの場合は、洗い作業の前に丁寧に検品をしています。

検品した上で、特殊クリーニングが必要になる場合は、追加料金を提案されることになります。

しかし高い着物クリーニング技術がないお店や低コスト重視のお店は、特殊クリーニングをすることを想定していないので、そのような検品は行っていないでしょう。

検品がない着物クリーニングは、「丸洗いだけしかしない」→「きれいにならない」という失敗の可能性がありますので要注意ですね。

②しみ抜きなどの追加料金があるか

「しみ抜き」「汗抜き」などの追加料金があることも大事です。

着物を専門に扱うクリーニング店の場合は、基本的にこのような追加料金がありますが、「丸洗いにしみ抜きの含まれています」というクリーニング店は気を付けたほうが良いでしょう。

シミの状態に合わせた的確な作業はしていない可能性が高いですね。

しみ抜きの料金は1,000～7,000円ほどが相場になりますが、古いシミなどの場合は1万円以上かかることが一般的です。

③難易度が高いシミに対応しているか

また、難易度が高いシミに対応していることもポイントです。

「何十年も前のシミがきれいになりました！」といったビフォーアフターの写真などを多く掲載しているクリーニング店や、「他店では落ちなかったシミもご相談ください」というクリーニング店は、難易度が高いシミにも自信があることがわかりますね。

技術を持ち合わせているだけでなく、意識の高さも伺えるので、きれいな仕上がりが期待できるでしょう。

④保証サービスがあるか

最後にお伝えするポイントは、保証サービスがあることです。

着物クリーニングでは、仕上がりに不安がある場合は、無料で再仕上を行うという保証サービスをつけていることがあります。

これは、きれいに仕上げることができる自信の表れと言えるでしょう。

もし、しみ抜きや汗抜きなどの特殊クリーニングに力を入れていないお店の場合、このような保証サービスをつけたら、頻繁に再仕上げの依頼がくるかもしれません。

そうしたら経営が成り立たないので、敢えてつけることはないでしょう。

保証サービスをつけているということは、「満足できないというお客様はまずいないだろう」と思っているということなので、失敗の心配が少ないですね。

当サイトおすすめ！失敗しない着物クリーニング3社

ここまで、着物クリーニングを失敗しないために、失敗する理由とその対策を考えてきました。

その結果「検品をしている」「しみ抜き等の追加料金がある」「難易度の高いシミに対応している」「保証サービスがある」という4点が大事であることがわかりました。

しかし、着物クリーニングを検索してみると、着物専門のお店から全般的なクリーニング店までさまざまなお店が出てくるので1社ずつ調べるのは大変ですよね。

そこでここからは、当サイトがおすすめする失敗しない着物クリーニング3社をご紹介したいと思います。

自分で調べるのが面倒…という方は、ぜひこの3社から検討してみてくださいね。

No.1：「匠の診断」で徹底検品を行うので安心！「きものtotonoe」

(画像出典：きものtotonoe)

きものtotonoe (詳細はこちら)

きものtotonoeは、年間6万点のクリーニングを手がける人気の着物クリーニング店です。

着物の有名雑誌「きものSalon」で紹介されるなど注目のお店でもあります。

職人が1枚ずつ手作業洗いで行う質の高いクリーニングでありながら、低価格で利用しやすいところが魅力です。

失敗しないためのポイントについて見ていきたいと思います。

①検品はあるか

きものtotonoeは、洗いの作業に入る前の検品がとても重要だと考えています。

丸洗い料金だけの場合は簡易的な検品をするのですが、オプションで「匠の診断」という丁寧な検品サービスをつけることができます。

小さなシミも見逃さずにチェックしてくれて、必要があれば追加料金を提案される流れになります。

非常に検品に力を入れているクリーニング店なので、しっかり汚れに合わせた対応をしてくれるでしょう。

②追加料金はあるか

きものtotnoeには上表のようにしみ抜き、しみ抜きなどの追加料金があります。

着物を一度ほどいてから洗浄する「洗い張り」にも対応しており、着物を専門に扱うクリーニング店であることがわかります。

ポイントは、しみ抜きの料金が設定されていないことです。

「しみ抜きは〇円」と記載されていると安心ですが、きものtotonoeには載っていません。

わかりにくい…と思うかもしれませんが、実際にシミの状態を見た上で的確なお手入れを提案するため、事前にはわからないので仕方ないのです。

シミの状態によって洗浄方法を変えることが伺えるため、きれいな仕上がりが期待できるでしょう。

③難易度が高いシミに対応しているか

きものtotonoeは、丸洗いだけでは落ちない、ボールペン、お酒、コーヒー、血液、カビ、時間がたったカビ、汗などの汚れに対応したしみ抜きを行っています。

特に諦めていたコーヒーの汚れや、長年しまっていたことで発生したカビなど、難しい汚れにもしっかり対応しているのが強みです。

他店で断られたシミにも対応してくれるので、意識の高いお店であることが伺えます。

しみ抜き、修正、染め替えなど、難易度が高い作業もこなす着物専門クリーニングなので安心感があるでしょう。

④保証サービスはあるか

きものtotonoeは、上表にあるように1週間以内であれば再仕上げに対応しています。

万が一満足できない仕上がりだった場合でも「失敗した…」で終わらずに、またお願いできるので安心ですね。

このよううに、事前に丁寧な検品を行い、1枚1枚に合ったお手入れをしてくれるクリーニング店なので、失敗は少ないと言えます。

きものtotonoeは、悉皆屋（しっかいや）として横浜で120年以上続く老舗「有限会社丁子屋」が手掛ける着物クリーニング店です。

そのため、着物の扱いに関してはプロ中のプロと言えるので、安心して利用できるでしょう。

こちらの記事「きものtotonoeの着物クリーニングの評判や口コミについて解説」では、評判や口コミ内容をご紹介していますので、ぜひご覧ください。

No.2：品質、サービスともに充実！安心して利用できるお店「着物アライバ」

(画像出典：アライバ)

アライバ (詳細はこちら)

創業55年、年間20万枚を手掛ける「着物アライバ」は創業55年の老舗クリーニング専門店です。

運営する「株式会社和心」は着物レンタル事業なども行っており全国に20店舗をかまえています。

着物クリーニングの専門職人が丁寧に作業してるクリーニング店なので失敗のないお店と言えるでしょう。

失敗しないためのポイントについてチェックしていきたいと思います。

①検品はあるか

アライバには、婚礼衣装、留袖、振袖など多くの着物クリーニングを手がけてきた経験豊揃っています。

そのような職人が1枚ずつ検品、着物の状態に合わせた最適なクリーニング方法を決めているので、汚れを見逃すことなどはまずないでしょう。

検品時に1点ずつ写真を撮影するのですが、その画像はマイページから見ることができるので安心です。

②追加料金はあるか

アライバでは、しみ抜きや汗抜きなどの追加オプションがしっかり設定されています。

しみ抜きに関しては検品した上できちんと見積りを出してもらう流れです。

きものtotonoeと同じように、着物の状態によってオーダーメイドのような対応をしてくれることがわかりますね。

③難易度が高いシミに対応しているか

アライバは着物クリーニングの経験を活かし、規定外の汚れや特殊な汚れにも対応しています。

血液のシミや醤油のシミなど「これは無理そう…」という頑固な汚れもきれいに落としているビフォーアフターを見ると、さすが職人技と感じます。

汚れに関する問合せがあった場合は、個別で電話対応するなど、積極的な姿勢もあるので、信頼できる着物クリーニングと言えるでしょう。

ただ丸洗いだけされてシミがそのまま…という失敗の心配はないですね。

④保証サービスはあるか

アライバでは、「万が一仕上がりに不安がある場合は、再クリーニングさせていただきます」としています。

2週間以内であれば対応してもらえるので、もしシミが残っていた場合でも安心ですね。

このように、アライバは着物クリーニングの実績、こだわり、自信のあるクリーニング店と言えます。

丁寧な検品、状態に応じた作業、万が一のための再クリーニングなど、失敗なく利用できる要素が揃っているので、おすすめ店として選びました。

アライバの詳しい内容は、こちらの記事「アライバの着物クリーニングの口コミを解説」もご覧ください。

口コミからわかるリアルな評判、メリットデメリットなどをご紹介しています。

No.3：きれいな仕上がりに定評がある人気店「きもの辻」

他店では落ちなかった着物のしみ抜きを依頼されることが多いという着物クリーニング専門店の「きもの辻」。

どの店でやってもあまり変わりないと思われがちな「着物の丸洗い」の美しさを求めるために最もきれいな状態の溶剤を使うなど、着物をきれいに仕上げることを追求しているお店です。

年間15万枚を手がけるという実績もあります。

①検品はあるか

シミ、色焼け、擦れなどがないか1枚ずつ検品しています。

衿や袖口などの汚れはしっかり下洗いをしてから丸洗いをするので、汚れがつきやすい部分もきれいに仕上がるという声が多いです。

②追加料金はあるか

きもの辻は上表のようにしみ抜き料金をしっかり提示しています。

範囲が広いシミや古いシミに関しては高額になることも多いのですが、それだけ手間をかけて洗っていることが伺えるので、失敗する心配はないでしょう。

少し料金はかかっても新品のようにきれいになるのであれば、買い替えるよりも安いととも言えますね。

③難易度が高いシミに対応しているか

きもの辻は30年前の頑固なシミなど、古いシミを成功させてきた自信があります。

実際に口コミを見ても、古い汚れがきれいになったという事例がたくさんあり、技術の高いクリーニング店であることがわかります。

単純な失敗をするようなお店ではないでしょう。

他店で落ちなかったシミや、古すぎて無理だろうと思う着物に関しても、相談してみると良いですね。

④保証サービスはあるか

きもの辻は、注文通りの加工ができていない場合、効果がなかった場合などは、全額返金という保障サービスがついています。

このような保障を付けているということは、仕上がりに自信があると言えるでしょう。

きもの辻は、とにかく着物をきれいに仕上げたいという意識の高さを感じるお店です。

ガッカリするような仕上がりになることはまずないでしょう。

ホームページでは、素人でもわかるようなクリーニング工程が丁寧に載っていますので、ぜひご覧ください。

安心して大切な着物を託せるクリーニング店であることがわかると思います。

また、こちらの記事「きもの辻の着物クリーニングの評判や口コミを徹底調査」では、実際に利用した方の口コミ情報もお伝えしていますのでぜひご覧ください。

着物クリーニングは失敗しないように信頼できるお店を選ぼう

今回は、着物クリーニングの「失敗」を避ける方法について考えてきました。

一口に着物クリーニングと言ってもさまざまな業者があるため、「あまりきれいに仕上げてもらえなかった…」という失敗もあるでしょう。

それを防ぐためには、「検品」「しみ抜きなどの追加料金」「難易度の高いしみ抜きに対応」「保証サービス」があるクリーニング店がおすすめです。

このような条件が揃っている着物クリーニングは、高い技術を持っている可能性が高いので失敗が少ないです。

今回ご紹介した3社は、どれもこのような条件が当てはまっているだけでなく、低価格で高品質なクリーニングを提供しているコスパの良さもあるのでおすすめです。